国産木材|有限会社倉地製材所

流域の上流と下流が生産と消費で連携し、
互いの地域を活性化しながら、共に豊かになっていきたい

倉地貞之

代表取締役倉地 貞之SADAYUKI KURACHI

有限会社 倉地製材所岐阜県下呂市萩原町羽根408

木材には、さまざまな面で優れていることがあります。
まず、この業界に携わる側の目線で考えると、低コスト・短工期での施工が可能で、減価償却期間が短いことが挙げられます。利用者目線でも、香りによるリラックス効果、室内の調湿効果、衝撃の緩和など、多くの利点があります。

しかしその一方で、木材は伸縮や割れ、腐りといった性質も持っています。
だからといって、このデメリットを少なくするため、集成材にしたり化学物質を使用したりすることは、本来の木の良さをなくしてしまうことになります。

弊社は、無垢材(本物の木)へのこだわりから、極力寸法変化の少ない構造材、人工乾燥によるJAS機械等級で、山の木をなるべく自然に近い状態で届けることに挑戦しています。また、植林から60~80年が経ち十分に大きくなった木材の根元の部分から、枝葉の生えた先の部分まで、建築用材として利用できるものは全て利用し、端材は製紙の原料のパルプに、おがくずやカンナくずはペレットの原料にと、木材の100%利用も進めています。

木は環境にも大きな影響を与えます。昨今の大雨による洪水も、適切な手入れをされない山の影響が大きいと言われています。丈夫な建築用材の証として、日本の四季を年輪として刻んできた木材を1本でも多く有効活用することが、ひいては人々の生活を守ることにも繋がるのです。

弊社は、「都市の木造化は森林を生かす」という理念のもと、木材利用の流れを河川の流域で捉えるという考え方で生産に取り組んでいます。
川上の森林資源を、川下に住む方々に広く認知、利用していただき、木がもたらす効果によって心身ともに健康になっていただきたい。そして、流域の上流と下流が生産と消費で連携し、互いの地域を活性化しながら、共に豊かになっていきたい。
これが、弊社の目指す木材の地産地消の姿です。